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中小企業診断士受験支援ブログ

アンチ「アンチふぞろい」<前編>

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はじめに

このブログは4つのパートで構成されています(予定)。ブログ全体の目次

  • パート1:勉強の生産性向上
  • パート2:当日の点数最大化
  • パート3:診断士試験に特化したテクニック
  • パート4:自分の結果ふりかえり

これまでパート1の記事を3つ書き、勉強の生産性向上について言いたいことは半分以上言えた気がします。

今日はようやく中小企業診断士試験に特化したことを書きます。パート3で一番大切だと思う「ふぞろい活用」についてです。
今回<前編>でふぞろいの大切さについて、次回<後編>でふぞろいの活用方法について書きます。

目次

ふぞろいとは

一応言っておきます。ふぞろいというのは中小企業診断士の二次試験用の参考書です。二次試験は公式解答が公表されていません。ふぞろいは合格者・不合格者の再現答案を分析して「このキーワードが言えていれば○点くらい入るのではないか」という目安を提示してくれています。

アンチふぞろい勢

なんでしょうね、なんとなくアンチふぞろい勢の存在を感じます…笑 そしてそれは多年度の方ほど多い気がします。解答がない二次試験において唯一の羅針盤といっても過言ではないふぞろいになぜアンチ勢力がいるのか(全ての人に好かれるものはないけれども)自分なりに考察してみました。

理由1:ふぞろいの不完全さに対する不信感

「ふぞろい」と名乗るくらいですから、完璧ではないです。

  • 集まる再現答案数は全受験者数の5%程度(300 ÷ 6400
  • その再現答案が本番提出答案と一致している保証はない

「再現答案を分析する」という構造上の問題なので仕方ないです。

理由2:ふぞろいの分析精度に対する不信感

ふぞろいでは「合格者+A判定」「B判定」「C判定」「D判定」の分類で分析しているため、分析精度には向上余地が残されています。

  • 例えば合格したけど事例1単体ではC判定だった答案でも「合格者+A判定」に含まれてしまう
  • 点数の情報を活用していない

判明するタイミングが、不合格者のABCD判定は早く、合格者のABCD判定や全受験生の点数は遅いため、作業工数と出版スケジュールの関係から上記の分析方法となっているそうです。事例3のC社みたい

2023.1.17追記 今回の試験から1月〜2月に点数が開示されるようになったので、ふぞろいの精度が向上することを期待します!

理由3:ふぞろいの編集に対する不信感

どの年度か忘れましたが、事例4の編集に不満を持ったことがあります。たしかNPV計算問題で(在庫を最後足し戻すかどうかって2つ流派があると思うのですが)片方の流派しか掲載されておらず、それが同友館の別書籍「事例IVの全知識&全ノウハウ」での解答と異なり混乱しました。あくまでも一例ですが、何かを作るのに全くケチが付かない完璧なものというのは難しいと思います。

2023.1.17追記 個人的には近年の事例3に対する不信感が大きいです。毎年、新人の方々がボランティアで作成されているようなので、品質のバラツキは仕方ないと感じます。

理由4:ふぞろいを正しく使えないことによる不信感

ふぞろいは「このキーワードが言えていれば○点くらい入るのではないか」という目安(いわゆるキーワード採点)を提示してくれています。もちろん「そのキーワードさえ書けば論理が破綻している文章でも点数が入る」わけではないので、文章の論理が破綻している場合はそのままふぞろいを活用しても点数は伸びないと思われます。

理由5:中小企業診断士試験そのものに対する不信感

公式解答が公表されていないために進むべき方向がわからなくなってしまい、中小企業診断士試験はくじ引きである(?)という謎理論に陥り、二次試験の目安を提示してくれているふぞろいさえも憎くなってしまうのかもしれません(?)

理由6:嫉妬、ポジショントークに唆されて(?)

冒頭のミライスタイルを見てみると「アンチふぞろい」というカテゴリが存在するくらいアンチふぞろいを表明したマーケティングが行われていましたw

例えばこの記事では同友館ステマ=のれんバトン(?) vs まとめ派という二項対立となっていますが、まとめ派の要素を獲得してふぞろい本を活用してはダメなんでしょうか…?(知らん)
ふぞろいブログや同友館他書籍に対するディスりをビッグワードにしていつの間にかふぞろいごとディスる論理のすり替えによって、アンチふぞろいになってしまう人もいるんでしょうか…?(知らん)

追記:アンチふぞろいマーケティングについて書きました。
「うまくいっていない人」をターゲットにしている「情弱マーケティング」について

それでもふぞろいが羅針盤となる

理由1:代替するものがない

不完全さ(理由1)、分析精度向上余地(理由2)、編集への不満(理由3)がありつつも、再現答案をこれより多く集めて分析結果と内訳を公表している媒体がない以上、ふぞろいが最も本試験の得点に近い情報となります。

理由2:合格に必要な情報は揃っている

ふぞろいの中身を見れば解答としての要素はだいたい洗い出されていることがわかり、再現答案数が全体の5%程度でも大きな抜け漏れはないだろうと推測できます。まあ300人もいればだいたい網羅できているのではないでしょうか(適当)

理由3:配点の多少のズレは問題なさそう

例えば「キーワードAの配点がふぞろいでは5点だけど本試験では実は7点だった」みたいなズレが多少あったとして、合否への影響は小さいと思います。
話すと長いのですが、ふぞろいでは一つの答案では書き切れないほどのキーワードと配点が掲載されており、いくつかのキーワードを選抜する必要があります。1問20点だとして、25点分のキーワードを取り入れて答案を作っても20点です。逆に自分なりにしっくりくる書き方ではどうしても18点分しか入れられない時もありますが、ふぞろいの使い方としてキーワード採点98点を100点にするような努力は必要ないと思います。そのため、配点に多少のズレがあったとしても許容できると考えます。

理由4:予備校に通うとしても必要

(予備校に詳しくないので恐縮ですが)生の再現答案データが第一次情報、ふぞろいが第二次情報だとすると、予備校等のメソッドはより加工された第三次情報と言えます。
その第三次情報(予備校メソッド)が情報をそぎ落としすぎている場合、「本当は自分が最初に考えた解答も本番では得点されるはずだったのに、予備校メソッドに適合していなかったために無駄な矯正を行なってしまう」という事態が生じるかもしれません。さらにはその予備校メソッドで本当に得点できる保証もありません。そのため予備校に通う場合でも第二次情報のふぞろいを活用する必要があると思います。

補足

アンチふぞろいになってしまう理由4〜6については以下の通りです。

  • 理由4:ふぞろいを正しく使えないことによる不信感 →  次回<後編>で使い方を書きます
  • 理由5:中小企業診断士試験そのものに対する不信感 →  試験はくじ引きではないです
  • 理由6:嫉妬、ポジショントークに唆されて(?) → これ以上言うことはありません(???)

まとめ

今回<前編>はふぞろいの大切さについて書きました。

  • ふぞろいは完璧ではないかもしれないが、それでも唯一無二の羅針盤である
  • 代替するものがない、合格に必要な情報は揃っている、配点の多少のズレは問題ない、予備校に通うとしても必要

次回<後編>はふぞろいの活用方法について書きます。

おわりに

信仰する宗教の違いというデリケートな問題に首をつっこんでしまいました。すみません。

お読みいただきありがとうございました。

ツイート置き場

 ↑ふぞろいは必要条件ですが十分条件ではないので、ふぞろい(キーワード)で得点できないのは論理的な文章になっていない可能性が高いです。SNSを活用したピアラーニングの記事で書いた相互採点をぜひしてほしいです。

↑なるほどーと思いました。どうせふぞろいのキーワードを使うことになると思うものの、筋の通った解答は何通りか作れるので用意されててもおかしくないですね。

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