こんにちは、エミリーです。
はじめに
さて、前回<理由>は、試験勉強で一番大切なのは「できなかった理由の深掘りと対策立案」であるという内容でした。今回<後編>ではそのやり方について書きます。
目次
ダメな例
さっそくですが、まずはダメな例を挙げます。
- この選択肢どっちにするか迷ったんだよなーやっぱりこっちだったかー
- 最後計算ミスしちゃったけど式は合ってたから考え方はできてるわー
- なるほどー解説読んだら理解できたわー
はい、ダメすぎて例として意味ない気もしますがw(私はよくやります)これらの例では要因分析が浅すぎてできなかった理由を全く深掘りできていません。この程度の分析では次また似た問題に遭遇しても解ける可能性は低いままです。つまり勉強の生産性が低いです。 勉強の生産性とは
要因分析の深さ
ではどのような分析が必要なのか。具体的なやり方の前に、「どのくらい深く分析するべきか」という深さの話をします。
- 勉強時期によって異なり、基本的に初期ほど浅くて良く、末期ほど深い分析が必要
- また、できないことが続くタイミングでは設問ごとではなく俯瞰して分析するとよい
初期
勉強初期はまだ知識が不足しているため、「知りさえすれば次からできるようになること」が多く、「こういう時はこうなのかー」という浅めのふりかえりでOKな場合が多いです。そして、確実に知識を身につける仕組みを作っておきます。
ただし、勉強初期でも知識不足が要因ではない場合は深いふりかえりが必要です。
中期〜末期
勉強が進むにつれて知識はあるけどそれでもできないことが増えてきます。当然、深いふりかえりが必要です。実は身につけている知識が浅かったという場合もあります。
できないことが続くとき
設問ごとにふりかえっていても改善が見られない場合、設問ごとではなく俯瞰して人に相談してみたり問題を構造化してみたりするとよいです。
具体的なやり方
1.浅い分析
浅い分析でOKなのは「知りさえすれば次からできるようになるとき」つまり知識不足が要因の場合です。このとき、不足していた知識を装着する必要があります。細かいやり方は何でもいいのですが、確実に知識を定着させる仕組みが必要です。
推奨方法
- ミスリストに記録し、見直すタイミングを決めておく
- 後日再度できなかった問題を解く
フローの一例
ミスリストの例
事例Ⅳリハビリ
— エミリー@勉強中 (@emily_study_) 2020年10月5日
集中特訓計算問題集
やらなくていいかなーてやつは飛ばして最後までやった!
ミスが無くならずミスリストがどんどん充実化されていく…笑(ほんの一部)(字きたない) pic.twitter.com/F29KurrfG3
2.深い分析
できなかった理由が単純な知識不足ではない場合、できなかった理由を多く発見できるほど有効な対策を立てることができ、次回以降の失点可能性を低減させることができます。個人的にはこれが上手かどうかが勉強ができる人とできない人の一番の違いな気がしてます。
やり方
- 自分に厳しく(いきなり精神論w)淡々とロジカルに問い詰める
- いわゆる「なぜなぜ分析」「whyを5回」(くらいの気持ちで、実際は2〜3回くらい?)
- 発見事項は応用できるように抽象化しておくと幅が広がる
- ここでも、ふりかえるだけだと忘れるのでミスリストに記録して見返せるようにする
例
すみません、あまりいい例が残ってなくて私自身ちゃんと深い分析できてないっすね(言い訳としては、ミスリストには分析結果だけを記録して分析プロセスは残してないので、深い分析はほぼ脳内で行われていた模様)
- 事例Ⅱ:競合を聞かれて、問題文に記載のある「百貨店」を書かなかったとき
- 事例Ⅲ:事例文の理解が浅かったとき
追記:本番の再現答案でふりかえりを行いました。ふりかえりの参考にしてください。
3.俯瞰した分析
設問ごとにふりかえっていても改善が見られない場合(深い分析がきちんとできてないのかもしれませんが)
- 自分一人で考えずに人に相談してみる
- 全体的に問題を構造化してみる
ことで、改善がみられます。
例
- 事例Ⅳ:ミスがなくならないとき
事例Ⅳミスしないことの方が珍しくて夫に相談してみたら「ゆっくり解けばいいんじゃない?」って言われて目からウロコ?だった
— エミリー@勉強中 (@emily_study_) 2020年10月19日
今は60~65分で終わらせて見直ししてるけど、そもそもミスしてしまったことを見直しで気付くって難易度高くなるはずだから
一発正答を目指してゆっくりやってみる
事例Ⅳミス防止策
— エミリー@勉強中 (@emily_study_) 2020年10月19日
自明のものも含めて全ての計算式を書くことにする(今更)
何でもかんでも式書くのって転記ミスリスク増えるしなーと思って消極的だったけど
・式書かなくても転記は複数発生→転記ミスゼロにする施策をどうせやる
・計算式可視化することでしか手順や式のミスを減らすことができない pic.twitter.com/r4nMZXnR5y
上記の結果、本番では(それでもミスしてるけど)事例Ⅳ85点の高得点でした。
他者の力を借りる
俯瞰のタイミングだけでなく深い分析のときも、他者の力を借りると自分一人では解決できなかったことが解決できたりします。(参考:SNSを活用したピアラーニング)
例
- 事例Ⅱ:「だなどこ」のどの要素を答えるべきか
事例Ⅱ
— エミリー@勉強中 (@emily_study_) 2020年10月10日
設問によって「だなどこ」全部答えるのと一部だけ答えるのがあるけど
区別ついてないのでほぼ全問で「だなどこ」答えてしまっている
どう見分ければいいんでしょうか?
https://t.co/UZzGoJnc8b
— 佐々木智浩|㍿さんななキャリア (@sasaki_37career) 2020年10月10日
この区別がついていなかったので私も自分なりに過去の設問を整理してみたんですが、こんな特性にたどり着きました。
ですですー。固定客化は(おそらく)効果までのプロセス(関係性構築→顧客満足度向上→固定客化)を求められてるのではないかと推察しています。岩崎先生の著書でもそう書かれてますし。ただ私も受験生なので参考程度でお願いいたします🙇♂️
— 佐々木智浩|㍿さんななキャリア (@sasaki_37career) 2020年10月10日
本番ではこの通り書いて事例Ⅱ86点でした。(佐々木さんありがとうございました!)
対策立案について補足
「できなかった理由の深掘りと対策立案」とか言っておきながら「できなかった理由の深掘り」のことばかり書いてますね…。「対策立案」で大切なポイントは、根性論にしないことです。
- 次から気をつける
- ミスしないようにする
のような私がよくやるやつはダメです。具体的に何をするかに落とし込みます。
例
- 事例4:計算問題ミス防止策(再掲)
まとめ
今回<後編>は「できなかった理由の深掘りと対策立案」のやり方について書きました。
- 知識不足に対しては浅い分析でもよいが、確実に知識を定着させる
- それ以外では「whyを5回(といいつつ2〜3回)」繰り返す深い分析が必要
- ミスが改善しない場合は俯瞰して分析するとよい
という話でした。
おわりに
後編もお読みいただきありがとうございました。自分も完璧ではなく、言語化するのが想像以上に難しかったです。
読んでいただきありがとうございました。
2022.6追記
別の切り口でも記事を追加しました➡︎ふりかえりの大切さを訴える理由
2022.2追記
視覚的に伝わる記事ができました➡︎シン・試験勉強とは「出来なかった理由の深掘りと対策立案である」
ツイート置き場
いつもいいねとRTとコメントありがとうございます。嬉しいのでブログに残すことにしました。
永遠に完成しないかと思った…とにかく公開します
— エミリー@勉強中 (@emily_study_) 2021年2月20日
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
試験勉強とは「できなかった理由の深掘りと対策立案」である<後編> - 怪傑えみりーちゃんねる https://t.co/6az7WAgAlR
無料の域を完全に越えててワロタ。
— きなちゃん@「煽りの美」研究会 (@kinachan_kobo) 2021年2月20日
汎用性が高い。分かりやすい。試験だけじゃなくて、仕事の習熟度に応じてもできそうだわ。
できる人は確かに先天的に頭も良いのかもしれないけど、これを読むと、能力伸ばす方法を仕組み化してるのかもしれないな。意識とか精神論ばかりだからな。 https://t.co/LKpxLTO35K
何なら冊子にして頷き続けてます。
— クラ (@tomodansi) 2021年2月21日
これ多分、凄いです。 pic.twitter.com/MIAWcZ4dWS
印刷までしていただき(!)ありがとうございます!書いて良かったですw