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中小企業診断士受験支援ブログ

勉強の生産性が低いまま勉強しても時間のムダ(煽り)

こんにちは、エミリーです。久しぶりにこの記事をリバイスすることにしました。2021/2/21公開なのでちょうど1年前の記事ですね。懐かしい。

「二次試験300点超え」承継者ゆうきちさんにも刺さっていたよ。

はじめに

今回は「勉強の生産性」について書きます。試験勉強とは「できなかった理由の深掘りと対策立案」である<理由>でも少し触れましたが、すべての基盤となる大切な概念だと思うので改めて詳しく書きます。タイトルはPV稼ぎのブログっぽく煽ってみました(?) 

ブログ全体の目次

目次

なぜ質を量でカバーできると思うのか(煽り)

勉強アカ界隈にいるとこんな感じのつぶやきを見かけます。

自分は質が低いんだから量をこなすしかない!がんばるぞー!

※上記は私の創作なので特定の誰かをディスる意図はありません。なんなら私もつぶやいてるかも

気持ちは分からなくもないですが、このような発言の背景には「質が低いといっても70%とかせいぜい半分(50%)くらい」というイメージが潜在的にあるのではないでしょうか。つまり

質の高い人の2倍の時間がんばるぞー!おー!

くらいのノリ。

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質を量でカバーするイメージ

生産性が半分だとして人が100時間でできることに200時間かかるわけですからまあまあ大変ではありますが、2倍の時間でなんとかなるなら根性でなんとかなりそうではあります。

では今から「質が低い人の生産性は50%どころの次元ではないので量でカバーしようとするな」という話をします。(煽り絶好調)

試験勉強の生産性とは

生産性の公式は

  • 生産性 = OUTPUT ÷ INPUT

です。
試験勉強におけるINPUT、OUTPUTは何でしょうか?
INPUTには時間とお金が含まれますが、本質的な議論をするために

  • INPUT = 勉強時間

と定義します。このお金を無視した考え方は後日「予備校や模試の活用方法」でも用いる予定です。(要するにお金をケチらずに何時間費やせば合格できるのか、という議論をしたい)
そしてOUTPUTは

  • OUTPUT = Δ試験の点数(どれだけ点数が上がるかの変化量)

と定義します。「1時間の勉強で何点点数を上げられるか」が「勉強の生産性」です。
つまり、

  • 勉強の生産性 = Δ試験の点数 ÷ 勉強時間
  • 勉強後の点数 = 勉強前の点数 + 勉強の生産性 × 勉強時間

と表現することができます。

この「勉強後の点数」が合格最低点を上回ることで試験に合格することができます。合格基準点ではなく合格最低点と書いたのは、相対評価の試験でも同じ考え方だからです。

  • 注:中小企業診断士二次試験は合計240点(各科目40点)以上で合格と公表されているものの、実際は相対評価で得点調整が行われているのではないかとの噂が絶えない

生産性の補足

  • 勉強の生産性 = Δ試験の点数 ÷ 勉強時間

はこのような直線のグラフを表すため

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勉強の生産性 = Δ試験の点数 ÷ 勉強時間

もしかしたら

  • 点数と勉強時間は直線の関係ではない(停滞したり上下したり)
  • 試験本番の点数は実力以外に当日のコンディションでも上下する

という反論があるかもしれません。それはもちろんその通りです。とはいえ、

  • 正しく勉強すれば点数は上がっていくので(そしてそれを目指すべきなので)一次直線で近似することが可能
  • どうせ実力当日のコンディションを最大化させるしかなく、これらをに左右されないほど高めれば問題ない

ため、以降はこのモデルに従って議論を進めさせてもらいます。

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イメージ

生産性の違い

①まずは私の二次試験の勉強の生産性を計算します。
点数の変化量
初回:対策前に解いてみた平成30年度の点数(ふぞろいキーワード自己採点)

  事例1 事例2 事例3 事例4 合計
初回 43点 62点 54点 64点 223点
本番 73点 86点 60点 85点 304点

こんなに勉強する必要なかった
304 - 223 = 81点上がりました。

勉強時間

少なく見積もってイキるとダサいから多めに見積もりましたが
上記の条件を精度高く計算すると2.5時間/日 × 60日 = 150時間となります。

生産性
生産性は81点 ÷ 150時間 = 0.54点/時間。200時間だと仮定しても0.405点/時間。
めんどくさいので0.5点/時間ってことにします。2時間勉強するごとに1点ずつ点数が上がりました。

②次に、Aさん(平均的な人)の例を考えます。
ひたすらググる
中小企業診断士 二次試験 勉強時間」で検索 → 200時間目安らしい
中小企業診断士 平均 年数」で検索 → 取得するのに平均3年かかるらしい
中小企業診断士 平均 点数 二次」で検索 → 平均220点と予想されるらしい

点数の変化量
対策前の初回点数の平均がわからないので、合格に3年かかる人の1年目から3年目の伸び率ってことにします。だんだんめんどくさくなってきた
1年目:220点ってことで(平均的な人なので)
3年目:240 + α = 250点で合格ってことで(てきとう)(twitterの得点開示祭り見た感覚値)
250 - 220 = 30点上がりました。

勉強時間
3ヶ月200時間より
2年目:一次対策不要で12ヶ月二次対策できるので800時間
3年目:半分を一次対策に費やすとして6ヶ月二次対策して400時間
合計1200時間

生産性
勉強の生産性は30点 ÷ 1200時間 = 0.025点/時間40時間勉強するごとに1点上がりました。

③生産性の比較
私の生産性を100%とすると、Aさんの生産性は5%です。
(これが言いたかっただけだったのに面倒なシミュレーションをしてしまった)
(しかもこんな言い方したら多年度の方に嫌われそう…嫌わないでください)

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勉強の生産性の比較

冒頭の話に戻りますが

自分は質が低いんだから量をこなすしかない!がんばるぞー!

という発言が

自分は質が低いから生産性高い人の20倍勉強するぞー!

って言ってるようなものだとしたら、2倍ならまだしも20倍ってやばくないですか?????(これが言いたかっただけ)

なので「質を量でカバーする」という考えをもし持ってる人がいたとしたら捨ててもらって、まずは質(=勉強の生産性)を上げることに取り組むべきだと思います。

ちなみに勉強の生産性を一番上げる方法はこの前の記事なのでもし読んでない人がいたらこちらもぜひ読んでください。
試験勉強とは「できなかった理由の深掘りと対策立案」である<理由>
試験勉強とは「できなかった理由の深掘りと対策立案」である<やり方>
この記事の最後でもリンク貼っておきます。

2022.2追記
別の試算でも勉強方法によって生産性が20倍変わることが可視化されました。視覚的にもわかりやすいシン・試験勉強とは「出来なかった理由の深掘りと対策立案である」を読んでください。

試験勉強とは何の時間なのか

これも上記<理由>で書きましたが、試験勉強とは点数を上げること、即ち「勉強前では解けなかったはずの問題を勉強後では解けるようになっている」ために何かをする時間です。「テキストを読んで授業を聞いて問題を解くこと」ではありません。試験勉強=「できない問題をできるようにすること」です。

このことは常に意識すべきだと思います。

なぜなら、「テキストを読んで授業を聞いて問題を解くこと」は本番の点数を上昇させているかどうかに関わらず、勉強してる感じが強いし達成感があるからです。どんなに達成感があってもその行為によって本番の点数が1点も上がらないなら意味のないことをしています。「この1時間の勉強で本番の点数は何点上がるのか」という視点を持つことが大切だと思います。

なんか…今回いつにも増してイキった上から目線の記事になってますね…すみません。とにかく、なんとなくテキストを読んだりなんとなく問題を解いたりしないでください!(お願い)

まとめ

今回は

  • 質を量でカバーしようとしない
  • 勉強の生産性にこだわる
  • その1時間で本番の点数は何点上がるのか

という話をくどくどと説明しました。このブログのキーメッセージ「やみくもに勉強しない」の半分以上がこの記事で占められている気もします。

おわりに

くどくどくどくどとすみませんでした。そんなの当たり前だろって感じかもしれませんがどこかで誰かの役に立つことを願います。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。

 勉強の生産性を一番上げる方法(読んでなかったら読んでください)

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