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中小企業診断士受験支援ブログ

ふりかえりの大切さを訴える理由

こんにちは、エミリーです。

このブログのキラーコンテンツ「できなかった理由の深掘りと対策立案」のやり方はもう読んでくれましたか?まだの人はぜひ読んでください。最も点数が上がるやり方を公開しています。

今日は私がふりかえりを大切にする理由を改めてお伝えします。

ブログ全体の目次

はじめに

前半では、この考え方にたどり着いた原体験を3つ話します。帰納的説明。
後半では、論理的にも正しいと考えられる理由を整理します。演繹的説明。
ちなみにここでいう勉強とは試験のための勉強のことです。「真の学びとは興味の追究であり…」みたいな話はスコープ外。

3つの原体験

1.間違えた問題を解けるようになるまで繰り返したら点数が爆上がりした

私は中学受験のため小4〜小6まで日能研に通いました。算数は得意でしたが、平均よりは上という程度で1位を取れるレベルではありませんでした。

経緯は忘れましたが小6の夏休みにこれまで模試で間違えた算数問題をひたすら復習することになり、体系的にまとめられたテキストはやらずにずっと間違えた問題だけをできるようになるまで繰り返しました。

その結果、夏期講習中の2回の模試で両方とも学年1位になり、算数の先生に何か買ってもらったことを覚えています。私は夏期講習のカリキュラムに沿った模試のための勉強をしていなかったのに、夏期講習の模試で成果が出たことを意外に思いました。

今ふりかえると、出題範囲をなんとなく勉強するよりも「できないことをできるようにする」ピンポイントな勉強が、能力向上・失点防止につながったのだと思います。

大人になってからの中小企業診断士試験の勉強でも、できない問題をできるようにする方法で二次試験2ヶ月で300点越えの結果となりました。

2.身についていない知識からやり直した苦手科目が得意科目になった

私は中高一貫校に通いました。中学の3年間は授業も聞かず宿題もせず毎回赤点の元祖ビリギャルでしたw

高校生になって大学受験を見据えてちゃんと勉強しようと心を入れ替えたものの、中学3年分の知識が抜け落ちた状態では高校の範囲からいきなり勉強し始めても理解ができませんでした。

暗記系の科目は、その範囲だけ覚えればいいので何とかなります。
数学は、チャート式という参考書の数1Aからやり直すことで追いつくことができました。
でも英語は、文法はあやふやで単語も有名なやつしか知らず、心を入れ替えるだけでは勉強に着手できない状態でした。「進行形はing」「複数系は後ろにsが付く」とかだけかろうじて知っているレベル。

そんなとき、友達に紹介してもらってトリプレットという塾に通いました。

トリプレットでは、最初に2時間くらい?かけて中学3年間〜現在までの内容をテストします。
そのテストの結果から「わかってないところ」リストが作成され、塾から「わかってないところ」だけチェック✔︎された教材が渡されます。
生徒は✔︎がない問題は解かずに飛ばして、「わかってない」✔︎がある問題だけを解いていき、もし不明点があれば先生に質問するという自習スタイルで教材を進めていきます。

私は中1のレッスン1のbe動詞から始めました。今までbe動詞はThis is a pen. I'm Emily.などの有名な使い方からなんとなく推測して使っていましたが、isとareとamの明確な使い分けルールを初めて知ることができて感動しました笑

トリプレットのおかげで英語がわかるようになり、大学受験ではセンター試験でも東大の試験でも高い点数だった気がします。(何点だったかは忘れてしまった)

3.身についていない知識から教えていたら地元で評判の先生になった

大学生のとき教えるバイトを3つしました。家庭教師、東大専門塾のチューター、地元の公立中学生が通う個別塾です。ちなみに私は4歳差と8歳差の2人の弟によく勉強を教えていたので、教えることに慣れていました。

地元の公立中学生が通う個別塾は勉強が苦手な生徒ばかりでした。

中1の子に中1の問題を解いてもらっても、それ以前の知識がないので解けない状態でした。例えば二次方程式に分数が出てくると、そもそも分数のルールを理解していないので分数につまづいて二次方程式が解けない。

トリプレット経験のある私はこの状態で二次方程式を解かせても意味がないと判断して分数から教え直しました。「あ、これってそういうことだったんだ!今初めて知った!」というリアクションが多かったです。分数がわかると分数が出てくる二次方程式もわかるようになります。

あるとき、バイトを探していた友人にその個別塾を紹介しました。採用が決まった数日後、友人から
「俺の母親は近所の薬局で薬剤師しててよくママ友と井戸端会議してるらしいんだけど、俺が○○塾でバイトすることになったって報告したら『あ、その塾の名前聞いたことある!なんかエミリー先生っていう先生が良いらしいよ!』って言ってたわwお前すごいなw」
っていう話を教えてもらいました。

生徒の誰かが「今日エミリー先生に教えてもらって初めて分数のことわかったんだ!」みたいな話を家でしてくれてるのかなと想像して嬉しくなりました。

原体験まとめ

以上、自分語りが長くなりましたが、

  • できないところだけピンポイントに学習すると点数が爆上がりする
  • できない理由がそれ以前の知識の不足だとしたらそこからやり直す

という知恵を獲得しました。

論理的にも正しい理由

前半は原体験の話だったので、「偶然あなたや数人の生徒さんに合っていただけなのでは?」と思われるかもしれません。ここから後半では、n=1ではなくみんなに共通だと言える理由を述べます。

ちなみに以前も述べたことがあります。

試験勉強とは「できなかった理由の深掘りと対策立案」である<前編>

前提

私はIQが高めなので(MENSA合格経験あり)平均的なIQの人が同じことをやれば2ヶ月で合格できるよという主張はしません。その人にとって、最も点数アップする方法が、できなかった理由の深掘りと対策であるという主張をします。

また、「スタート時の点数+点数アップ幅」が合格最低点を上回ったときに合格できるので、「1回で絶対に合格できる方法」でもないです。(合格の可能性は最も上がる)

  • スタート時の点数+点数アップ幅 ≧ 合格最低点 ➡︎合格
  • スタート時の点数+点数アップ幅 < 合格最低点 ➡︎不合格
  • 「点数アップ幅」が一番大きくなる方法 ➡︎できなかった理由の深掘りと対策

「どの勉強方法が合うかは人によって違う」の意味

たしかに人によって合う勉強方法と合わない勉強方法というのは存在します。合う/合わないがあるのは教材、学習場所、学習計画といった意味での「勉強方法」です。

やるべきプロセスは共通で、人それぞれに合うやり方がある

「できなかった問題をできるようにすること」はやるべきプロセスのひとつであり、「できなかった問題を放置すること」が合っているタイプというのは考えられません。「勉強しないことが合っている」と言っているようなものです(?)

(補足)「人によって違う」の見分け方

本題から外れます。
思考行動特性を5因子で定量化する「FFS」という理論を会社で活用しているのですが、人の特性を良く表していると実感しており、私はタイプ分け系の中で一番信頼しています。FFSについての詳細記事は後日書くとして、FFS別の勉強方法を指南している本があります。

  • 拡散性が高い人 気分で場所を決める、5日間でノルマ調整
  • 保全性が高い人 勉強する場所を固定、1日ごとのノルマを決める

といったタイプ別の勉強方法が述べられています。興味あれば読んでみてください。紙の本を買うと1,500円分の有料診断が付いてくるので買うなら紙の本がおすすめです。

参考:タイプ別おすすめの勉強方法

後半で言いたきこと

できなかった理由の深掘りと対策立案というのは合うとか合わないとかではなく、試験勉強の「プロセス」です。できなかった問題をできるようになるには、このプロセスが重要です。でも「テキストを読む」「授業を受ける」「問題を解く」のような簡単な動詞ではないため、やっていない人が多いです。これをきちんとやると点数が伸びます。

おわりに

長くなりました。「できなかった理由の深掘りと対策立案」のやり方を読んで実践してください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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