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中小企業診断士受験支援ブログ

予備校や模試の活用方法

こんにちは、エミリーです。
今日は予備校と模試の活用方法について書きます。 ブログ全体の目次

はじめに

ステマ回避のため、まず立場の表明をします。

私は有料の受験指導事業を開業しました。それは、(おこがましいですが)このブログを読むだけではその通り実践できずに何年も不合格続きの多年度生を観測し、この人たちはなぜ合格できないかというのを自分なりに解像度高く分析・試行錯誤・効果検証した結果、「既存の予備校のスタイルには限界があり、マンツーマン指導による正しい勉強方法の装着が必要である」という結論に辿り着いたからです。つまり、私は

  • 既存の予備校にはできることとできないことがある(←それは当然)
  • 正しい勉強ができない場合、予備校に通っても合格できる確率は低い
  • 正しい勉強ができれば予備校は原則不要

という考えの持ち主です。

とはいえ上記はまだ私の仮説の域を出ないので(1年後には私の生徒様の合格率で証明できると信じてはいますが)読む人が混乱しないよう「客観的事実」と「私の考え」を明確に分けて記載するのでご容赦ください。それでよろしいか。

目次

予備校の機能(客観的事実)

予備校が提供してくれる機能を以下に列挙します。
「他にもこんなサービスがあるよ」という情報をお持ちの方は教えてください。

ーーーーーーーーーーーーーー

Plan

・スケジュール立案
・教材の選定

Do

・インプット
 └テキスト
 └授業
 └質問をして回答してもらう
・アウトプット
 └問題集
 └模試

Check / Action

・母集団の中での順位把握
・講師による採点やフィードバック
・解き直しも講師が採点するサービス

その他

・モチベーション維持
 └講師、仲間、チューター等とのコミュニケーションによって
 └せっかくお金を払ったんだから頑張ろうという気持ち
 └提出締め切りがある場合は締め切り効果
・勉強場所の提供
 └自習室
・ツールの提供
 └時間管理、暗記、問題アプリ等
心理的安全性
 └このままいけばきっと合格できるだろうというお気持ち

ーーーーーーーーーーーーーー

上記の機能のうち自分が独学で得られること・得られないことを洗い出し、優先順位を決めると、自ずと勉強スタイルが決まります。(ここまで客観的事実)

おすすめの活用方法(私の考え)

ここから、私の考えを述べます。

P[スケジュール立案、教材の選定]

人それぞれ事情やインプットしやすい方法が異なるので、スケジュール立案と教材の選定は自分に合わせて自分でやるのが良いと思います。
参考:タイプ別おすすめの勉強方法

D[インプット>テキスト、授業]

優れた教材は既に世の中にたくさん溢れているので、わざわざ予備校のテキストを手に入れる必要はありません。
ただし、テキストよりも動画の方が理解しやすい人や、苦手科目の追加インプットがほしい人が、インプット目的で活用するのはありだと思います。
例:一次試験でスタディングやTACの単科コースを活用するなどのイメージ
参考:有益な情報リスト<一次><二次

予備校オリジナルメソッドについて

話すと長くなるので後述します※

有益な情報リスト<二次試験対策>から抜粋

D[インプット>質問をして回答してもらう]

講師への質問は週に1回のタイミングだったり、質問フォームに送ってから数日リードタイムがあったりするので、Twitterで聞く方が速くて良いと思います。
参考:ピアラーニング

D[アウトプット]

アウトプットは過去問5年分を深くやり込むべきで、その他の問題集は原則不要ですが、

  • 財務会計・事例Ⅳ特訓的なもの
  • 一次のみんながほしかったシリーズ程度の簡易な問題集
  • 特に毎年法律が変わる法務などは過去問以外の問題

はあると良いと思います。

また、一次二次ともに新規の問題を解く練習として1〜2回の模試も受けると良いですが、ふりかえりって結構時間かかるのでせいぜい模試1〜2回が限界なのではないでしょうか。←たくさんの予備校オリジナル問題を解くことは避け、模試を1〜2回受ける程度にした方が良いと言っています。

シン・試験勉強とは「出来なかった理由の深掘りと対策立案である」抜粋
過去問についての補足

「過去問はもう覚えてしまっている」と言って過去問以外の教材を探し求める人がいますが(気持ちはわかりますが)実際に解いてもらうとふぞろい採点で70点くらいだったりします。本番その程度書ければもちろん合格なのですが、覚えているのになぜ満点近く取れないのでしょうか?覚えているのに出来ていないその30点の不足の中にあなたの課題があります。
参考:二次試験の勉強方法(ふぞろい使い方) ※99点を100点にする必要はないです

CA[順位把握、採点サービス]

母集団の中での順位把握目的でも模試は1〜2回受けると良いと思います。

採点やフィードバックに関しては、

  • 受験生同士で相互採点することでも一定効果があるのでおすすめです。
    参考:ピアラーニング
  • 講師ならではのフィードバックには受験生同士では得られない示唆があるはず…ですが、数行の赤ペンコメントだけだと多年度生にはその真意が全く伝わっていないことが多いのです。(私調べ)
  • その回避策として、マンツーマンフィードバックを実施するMMC模試やコメントを大量に書く律星道場は、伝わる可能性が上がる構造となっているので良いと思います。MMCは内部生には解き直しも採点してくれると聞いたことがあるので、その点も良いと感じます。

その他[モチベーション維持]

Twitterで仲間を作ったり、勉強進捗を投稿したりすることでモチベーションは維持することができます。

その他[勉強場所の提供]

自宅、カフェ、シェアブースなどの選択肢が増えており、わざわざ予備校の自習室が必要なのか?疑問です。予備校の隣に住んでいる人はあり。

その他[ツールの提供]

だいたいのアプリは世の中に存在しており、予備校が発注して下請けが作ったものよりも本業集団が磨き続けているものの方が優れているはず。
問題アプリは使い方を気を付けないとやった気持ちになるだけの危険ツールなので取扱注意。

その他[心理的安全性]

私は、「このままいけばきっと合格できるだろう」というお気持ちよりも、合格(つまり点数)に時間とお金を使いたいです。でも気持ちは分かるので人それぞれだと思います。

予備校の構造的課題(私の考え)

私は、PDCAのうちCAこそが点数を上げる時間、すなわち「試験勉強」と呼ぶにふさわしい時間だと考えています(過激派)

ふりかえりの大切さを訴える理由抜粋

ですが、既存の予備校では一番大切なCAが一番手薄で、生徒各人に任されている・生徒次第の状況になってしまっているのではないでしょうか。
それはなぜかというと、1人の先生が複数人の生徒にまとめて授業を行う構造の限界なのだと思います。予備校の一番の機能はインプットにあり、1対Nなので、一方的に知識や型を教えることしかできないのです。

予備校に通っても不合格だった人が、2年目もその予備校に通う目的は何でしょうか?
メイン機能はインプットなので、1年目に既にその情報を聞いているはずですし、2年目もそのテキストを見れば復習できます。
逆に1年だけではインプットが不足していたというならば、メイン機能に不足があるという落ち度がある予備校を再度選ぶ目的は何なのでしょうか?
(最新の試験の解釈を仕入れるためという人も同じです。前回、最新の情報を知っても不合格だったのだから、今回の試験もまた初めて見る新しい問題に向き合うだけです)

何年も予備校に通っても合格できない多年度生のほとんどは、インプットの不足ではなくCAの不足が不合格の要因です。複数人の多年度生を観測した結果から帰納的に、また、上記ロジックからも演繹的に、そう導き出しました。
仮に知識が不足しているとて、何年もインプットを浴びてきてそれでも不足しているということは、やはりそれは何故かということに向き合わなければなりません(CA)。知識がいらないという話ではないのです。

予備校オリジナルメソッドについて

再掲

有益な情報リスト<二次試験対策>から抜粋

「型」は何のためにあるのでしょうか?
「試験中にやることなんてそんなに大差ない」ので、初めて問題を解く人がゼロから積み上げて磨き込むのは効率が悪く「こうやったらだいたい上手くいくよ」という型が各所で自然発生していきます。人によって「大差」ないとは言いましたが、「差」はあります。例えば、去年合格者うさこさんの成功事例にて、5色の蛍光ペンを使う解き方をご紹介しましたが、私自身はカラフルすぎる線は苦手です。タイプ別おすすめの勉強方法で紹介している認知特性などが人それぞれ異なるように、人の脳の作りは違うので、全員が全く同じやり方で合格できるわけではありません。

点数を上げるために「型」を利用して自分のやり方を磨き込むのが正しい勉強です。守破離
合わない「型」に無理に適応しようと無駄な努力をして点数が上がらないのは本末転倒です。「正しい」勉強をしていても100%はない世界なのだから、「正しい」ことをせずに合格できるわけがなかったのです。。

幸せの青い鳥

診断士試験に限らず世の中には「このメソッドなら合格できますよ!」が溢れていますね。
私が思うに、これもマーケティング観点というか、そういうものを永遠に探し続けている受験生もお見受けしますし、ニーズがあるからですね。
「お前も『1年後には私の生徒様の合格率で証明できると信じてはいますが』とか言ってるやないかーーい」というツッコミが聞こえてきそうですが、個別指導に申し込んでくれる人が万が一3ヶ月経っても受け身・思考停止のままだったり、強固な思い込み・洗脳で変革ができなかったりした場合、その人は合格できないと思います。

ちなみになぜ3ヶ月かというと(去年のうさこさんは最初から8、9、10月の3ヶ月計画でしたが)今年の生徒様に正しい勉強方法を装着していったところ、全員3ヶ月かかって意識も含めた変革ができたのでそう判断しました。

 

話を戻しますがみなさんは何かに洗脳された人を説得したことってありますか?最後は本人次第でしかないものの、洗脳を解くことは容易ではないというのが率直な感想です。思い込みがあまりない人を合格させるのは簡単で、思い込みが強固な人を合格させるのは難しいという仮説のもと、認知バイアスコーチングの書籍を読んでいますが、今のところ「なぜ人と組織は変われないのか」という本を一番参考にしています。

人には自分でも気づかない「裏の目標」があるそうです。
「知るだけで合格できる知識がどこかの予備校にはあるはず」と永遠に探し続ける多年度生は、実は「自分で考えてそれを否定されたくない」という「裏の目標」を持っているのかもしれません。

もし私が「このメソッドなら思考停止してても合格できますよ!」という型を開発することができたらみなさんに教えますね…(遺言)

決意表明

結局ステマ記事になって申し訳ないとは思うものの、自分の中でも変革があった話をしていいですか???
開業を宣言してからたくさんの応援メッセージをいただき本当にありがとうございます。一方で、嫌がらせもあり気にしそうになったのですが、「これからも嫌な思いはいっぱいするだろうけど、それでもやらねばならぬ」的な使命感?覚悟?が自分の中にあることに気付いて(思い上がりも甚だしいけど)そしたらそういう嫌がらせとかもどうでも良くなったんですよね。むしろこの覚悟に気付くきっかけをくれてありがとな。アンチはファン。

 

私の脳内では[A]〜[D]のピラミッド構造だと捉えているので

[A]私のブログなんか読まなくて合格できる人(たくさんいると思います)
[B]ブログによって少しでも良い影響があって合格できる人(がいてくれたらうれしい)
[C]ブログだけじゃダメだけど個別指導で合格できる人(「このままだと今年も不合格になる人」を合格の世界線に変えたい)
[D]個別指導でも合格できない人(がいたらマジでごめんなさい)

 ※[A][B]は独学の人も既存の予備校をうまく活用している人も含まれます

[B]の人に向けて今後もブログを更新していきます。[C]の人に教えながら「あ、これ[B]のみんなにも教えてあげよう」という感覚なので、引き続き無料のブログでノウハウを公開することに抵抗がなく、[B]の人たちはブログだけで合格できるならそうしてほしいです。

[C]「このままだと今年も不合格になる人」は相談してください。「ぼくのかんがえたさいきょうの不合格→合格転換策」を実行します。

[D]個別指導を提供しても合格できないとすると、その理由は以下2つに分けられます。

  1. 正しい勉強をしても「最初の実力+生産性×時間 ≧ 合格最低点」とならない
  2. そもそも正しい勉強に辿り着けない

1.正しい勉強をしても「最初の実力+生産性×時間 ≧ 合格最低点」とならない

試験に100%はないので、正しい勉強をすれば100%合格できますと断言できないのが心苦しいのですが、

  • 私たちにできるのは点数上昇幅(=生産性×時間)を上げること
  • 私の試算では生産性の違いは20倍(参考1参考2
  • 勉強時間も確保していただくが、勉強時間を20倍に増やすのは無理なので生産性を20倍高める支援を行う

というコンセプトであり、これよりも合格確率を高める方法が私には思い付きません。
また、正しく点数を上げる方法さえ習得できれば、仮に今年不合格でも翌年合格できる可能性が高くなります。

2.そもそも正しい勉強に辿り着けない

講師要因

私一人ではほんの数人しか教えられないので他の診断士の先生にも講師をお願いしているのですが、もしも先生方の指導品質が必要基準に達しない場合は、それもうまくいかない要因になり得ます。

  • マニュアル/研修/OJT/DB等の仕組み
  • 万が一期待効果に達しないと私が判断した場合は私の指導を無料で追加する等の追加施策

によって品質を担保し、上記リスクを回避します。

診断士試験の知識だけでなく正しい勉強方法を理解して「なぜ人と組織は変われないのか」のノウハウを取り入れる等コーチングスキルを高めた講師が、受験生の変革を支援する。私一人がほんの数人を教える世界線よりも、正しい勉強方法を広く布教できると思うのです。

生徒要因

強固な思い込み・洗脳がある人ほど変革の難易度が高いと考えられるので、申し込む場合はぜひ素直な気持ちで(でも思考停止はせず自分で考えて><)申し込んでほしいです。

おわりに

言いたいことがありすぎてものすごい長文になりましたね。あくまでも私のおすすめなので、最後は自分で考えて予備校や模試を活用してください。
効率悪いことを一生懸命がんばる受験生がいなくなることを願う。

オンライン説明会を開催します

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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