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東大卒に高得点者が多い理由推測

こんにちは、エミリーです。 ブログ全体の目次

はじめに

ブログ開設当初から目次2番目に陣取っていたこの記事について書きたいと思います。
ずっと言いたかった。「東大卒=試験得意なやつらなんだから当たり前だろ」と言われてしまえばもちろんそれはそうなんですが、まあ聞いてください。

東大卒に高得点者が多い理由推測

いつものフレームに分解して理由を推測してみましょう。

試験本番の点数 = ①勉強前の点数 + ②生産性 × ③勉強時間

①勉強前の点数:読解力などのスキルが高い・ものしりなどの理由で、スタート時点での点数が高い
②生産性:正しい勉強方法が既に身に付いていて、1時間の勉強で上がる点数が人よりも高い
③勉強時間:タイムマネジメント・やり切るマインドなどによって適切な勉強時間をきちんと確保する

①勉強前の点数

スタート時点から差がついているなんて言われたらがっかりしてしまうかもしれませんが、その必要はありません。受験生全体でみたらごくわずかな先頭集団もいれば、勉強が苦手な多年度生もたくさんいます。先頭集団でなくても合格できるので気にするべきは「自分の試験本番の点数 ≧ 合格最低点」となれるかどうかだけです。

②生産性

となると、

  • 私たちにできるのは点数上昇幅(=生産性×時間)を上げること
  • 私の試算では生産性の違いは20倍(参考1参考2
  • 勉強時間も確保する必要があるが、勉強時間を20倍に増やすのは無理なので生産性を20倍高めるべき

というこのブログのいつもの主張になる訳です。

  1. 勉強の生産性
  2. 試験勉強とは何の時間なのか
  3. そのやり方

③勉強時間

ちなみに、適切な勉強時間すら確保できていない人は、タイムマネジメントなどのスキルの問題というよりは、やり切るマインドの不足というマインドの問題が大きいと考えています。勉強時間の確保というのはこの中で一番簡単にできることです。

  • 合格する
  • 点数を上げる
  • 意味のある勉強をする
  • 意味の有無はともかく勉強する = 勉強時間の確保

適切な勉強時間すら確保できないとしたら、一体何だったらできるのでしょうか?(今日調子良い)

でも実はマインドの問題というのは根深くて、今日の主題ではないのでまた後日記事を書きます。解決のアプローチを今のところ2つ見つけています。

  • 意味のないことをしているからやる気にならない:意味のあることをするようになると自然と勉強したくなる
  • 「裏の目標」が阻害している:「裏の目標」を自覚してそれに向き合う

主題

話を戻すと、東大卒に高得点者が多い理由推測

試験本番の点数 = ①勉強前の点数 + ②生産性 × ③勉強時間

①②③がそれぞれ良い感じだからという話でした。

で、今日言いたいのはそんなことではなくて(ないんかい)一次と二次のバランスについてずっと話したかったのです。

診断士試験と東大入試には大きな共通点があります。
それは、「7科目マーク式の一次試験と、4〜5科目記述式の二次試験から成り立っている」という共通点です。

これはデータがあるわけではないのですが、私の観測範囲では、一次試験高得点者は東大卒じゃなくても「けっこういる」感覚です。二次試験高得点者は(もちろん東大卒じゃない人も何人もいますが)そもそもの数が少ない中で、東大卒を表明している人はだいたい高得点なイメージです。どうですか?みなさんの感覚と合いますか?

私は「東大卒は一次と二次の注力バランスが自然に最適化されるため、二次試験が高得点の傾向にあるのではないか」と推察しました。

というのも、勉強界隈に住む東大卒として、周囲が一次に注力しすぎている一次偏重傾向への違和感をずっと感じていました。そして同じく東大卒高得点者にこの仮説を聞いてもらったところ、同じ考えだったため、わりと確からしいのではないかと考えています。なのでその話をします。(ここまでが前振り)

東大入試と診断士試験

東大入試

まずは東大入試の説明をします。

一次試験 7科目マーク式 900点満点→110点満点に圧縮
二次試験 5科目記述式  440点満点

一次試験で足切りが発生するのは同じです。診断士試験の「6割取れれば絶対合格」のような絶対評価ではなく、毎年足切り点数が変動する相対評価です。

また、一次試験の点数は二次試験に引き継がれます。900点満点を110点満点に圧縮して、二次試験の440点満点と合計した550点満点の点数で合否が決まります。

つまり、東大入試は、一次1)相対評価、2)最終合否に引き継がれるという2つのルールがある分、診断士試験よりも一次の重要性が若干高いと言えます。

ただ、足切りさえクリアしてしまえば、一次を80点上げるよりも二次を10点上げた方がお得なので、一次より二次の方が重要なのは言うまでもないです。

周りをみていても、一次試験を一生懸命勉強している人は一人もいませんでした。ずっと二次試験対策だけをやって、センター(と今の時代は言わない)の直前だけセンター対策をしていました。

診断士試験

それと診断士試験を比較すると、診断士の一次は1)絶対評価で2)最終合否に引き継がれないので、もっと重要度が低く、本当にただただ6割取ればいいだけです。

二次も6割が合格ラインですが、実質相対評価と言われていることを考えると、二次の点数を高めることに注力するべきです。

注力バランス

たとえば5月から勉強を始める初年度生は、一次試験が終わるまでは少ししか二次対策ができないと思いますが、

今の時期(2月)から始める方や一次合格経験のある多年度生は、「あと直前期に仕上げれば受かるだろう」という見立て(見切り)をつけて二次に注力し、直前にまた一次に戻れば良いと思います。

そのためにも、一次試験も効率よく勉強する必要があります。×「分厚いテキストを終わらせること」ではなく、○「合格できそうという見立てを得ること」を目的にすれば良いのです。こちらも追って記事を書きます。

※一次合格経験がない多年度生の生徒様は、二次ストレートできないかもしれないリスクを承知の上で戦略的に一次に全振りしていたりもするので、そこはケースバイケースです。

補足

特にFFS保全性(ざっくり言うと石橋を叩いて渡るタイプ)の方に意識してほしいです。「手前の石橋を叩きすぎて奥の橋のリスクが高まってますよ…!」という状況です。FFSについてはこちら:タイプ別おすすめの勉強方法

また、一次試験再度受けるべきかでも書きましたが、せっかく一次免除の特別チケットを持っているのにそれを捨てて保険受験のための勉強をしようとしている人がいたら、考え直してほしいです。目的が合格ではなく試験を受け続けることになっていませんか?(卒業したくない大学生的な、永遠に受験生というステータスでいたい的な)

おわりに

この記事に辿り着いた東大卒ではない受験生はラッキーです。おめでとうございます。ほとんどの受験生が過剰な一次対策に時間を投下しているので、一次と二次のバランスを最適化するだけで有利になります。
とはいえくれぐれも一次の足切りにはご注意ください。(嫌な終わり方)

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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